平成221208

()コニシ

NHKスペシャルドラマにおける戦艦朝日他についてのコメント

 

強い憤りを覚えます。

 

125日午後7時半よりNHK総合で放映されたNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第6話日英同盟において、戦艦「三笠」のセットをそのまま使い戦艦「朝日」として紹介した場面が放映されました。弊社はRS-01戦艦朝日の製品化を進めている途中において、視聴率(約15%という数字が発表となっています。)社会的に大きな影響力・視聴者数も最大700万世帯・2500万人近い視聴者の前で戦艦「朝日」が戦艦「三笠」に掏りかえられた映像が出された時には強いショックと落胆を覚えました。NHK「坂の上の雲」の制作者と協力者の言い分は「フィクションであり、歴史的事実とは異なる。」と主張し、戦艦「三笠」と戦艦「朝日」のすり替えを番組の作りのための正当な行為として譲りません。

今回の第6話「日英同盟」の冒頭は「朝日(RISING SUN)」がキーワードとして示されています。軍神となる広瀬少佐がロシア人恋人の前で言葉にした「朝日」という言葉と番組冒頭の竣工時の戦艦「朝日」を三笠にすり替えるNHK番組制作者の意図に正当性はみじんも当方としては感じません。つまりNHKの番組制作者・協力者が行った行為は歴史的事実の冒涜と戦艦「朝日」の数多くの写真を撮影した関大尉の業績を吹き飛ばすものです。スペシャルドラマという番組の品質の低下を招いたのは当然の評価です。来年の日本海海戦の再現映像に強い疑問を抱かせるに十分であり、番組スタッフの資質・能力を疑うに十分な事件です。

 

また、弊社にとっては、戦艦「三笠」の模型を「朝日」として売る様なモノで到底容認できる行為ではありません。これはセットを提供した某施設も戦艦三笠オープンセットを戦艦朝日・三笠オープンセットとして名称の変更を迫られ、市販の戦艦三笠の現行の模型は戦艦「朝日」とシールでも貼りつけて「坂の上の雲」というロゴを付ければ商品として成立する事態です。いわば、艦艇史・戦艦発達史の歴史を破壊する蛮行にしか見えません。日本を代表する公共放送で日本国民より受信料を徴収する権利を国から与えられ信用と信頼を多くの日本国民から得ている放送局の行為として世界に恥ずべきものだと考えます。巨額の製作費を掛けたとされるNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」ですが、戦艦「朝日」と戦艦「三笠」すら区別できない番組制作は日本海軍の日本海海海戦までに至る史実に泥を塗る行為であると強く糾弾します。

 

先人の偉業を捻じ曲げた今回の戦艦「三笠」と戦艦「朝日」のすり替え事件として今後文書をもってNHK(日本放送協会)に抗議を行います。

 

戦艦三笠については非常に残念な事態が続いて起こっております。11月には日本郵便の切手に戦艦三笠の写真が登場しましたが、明治41年以降の写真であるにもかかわらず明治38年の日本海海戦当時を示す「海戦時の三笠」と説明文を入れて販売されています。更に10月には三笠保存会で製作販売した50周年カレンダーにも戦艦敷島上で写された連合艦隊司令部の集合写真にいかにも三笠艦上で取られた様な紛らわしい説明文を付け、戦艦敷島艦上(後甲板右舷)で撮影されたものであると何処にも示していません。日本の権威・信用信頼されているはずの団体・組織において日本海海戦当時の本当の三笠の姿を誤魔化すのはどの様な意図があるのかその真意は如何なものでしょうか。

これまで、戦艦三笠に関してどれだの団体・法人が数多くの商品を開発してきたのかは正確な事をここでは述べませんが、2011年の平成の世であっても何処捜しても日本海海戦時の三笠及び朝日そして連合艦隊の姿を正確にまとめた書籍資料が存在せず、記念艦三笠を保存する三笠保存会ですら間違い写真を商品としている現状に日本と言う国の病を見る思いです。

それではこの戦艦三笠に関する混乱が「天皇陛下」の耳に入ったときの事をどうお考えなのか。NHK及び三笠保存会・日本郵便には考えて頂きたい。